Hirokaさん
2013年度
SVA (School of Viasual Arts)
Fine Arts科入学
P.Iに来たきっかけはなんですか?
私はファインアートのバックグラウンドがなく、大学受験を決めた後、ポートフォリオを作る場所としてこの学校を選びました。私はP.Iにくる前2年制のコミュニティカレッジを卒業し、その後OPTという就労ビザで一年働いたので大学の受験方法や、TOEFLに関しては特に問題はありませんでしたが、ポートフォリオをだせといわれて、鉛筆もあんな細長く研いだことないし、オイルとアクリルの違いも分からないし、どうしたもんだ...ということで入学を決めました。
この学校で得たものはありますか?
アートの技術的なことはもちろんですが、一番はたくさんのアーティストとの出会いです。異なる文化圏から、先生や大学入学を目指す者の他にも、フォトグラファーからデザイナーまで、ニューヨークでもう何年も活動している人達もたくさんいます。自分とは違うバックグラウンドだけど、同じモノに価値観をおく人達と出会い、交流できることは何より自分がニューヨークでアートに身をおく生活の中で、孤独で、先の見えない怖さに襲われたときの、大きな励みになります。
今、P.Iに通っている学生へ向けてのアドバイスはありますか?
人前で話すのが苦手なひとは、慣れる努力をしておいてください。読解力にまだ自信がないひとは、せめてボキャブラリーの知識を増やしておくといいと思います。大学に入ってから先生の講義や、批評がいまいち分からないというのは授業料がもったいない。すごい大事なことをいっているのに聞き逃したというのは残念です。あと、大学選びは、アドバイザー任せにするのではなく自分に合った条件の学校を十分リサーチして決めるといいと思います。同じ専攻でも学校によって学べることや使える設備は大きく違いますし、立地によって生活も全く異なります。
また、留学を考えてる人へのアドバイスはありますか?
何が留学という選択肢を踏みとどまらせているのかは人それぞれだと思いますが、覚悟したもん勝ちでしょう。来てからは後悔する暇もなく苦労することが山ほどあります。私が昔とっていた大学のプログラムでは30歳以上で経験なしなんてざらでした。街全体が、新しいことを始める人、お互いの選択をリスペクトしているような雰囲気を感じます。来たら分かります。 日本を離れてすぐの頃、日本ではスムーズにできたことが、こちらではうまくいかない。日本人、自分、の基準が全く通用しない、ツライツライツライ、、から、逆にそれがおもしろくなってくる、西洋の視点から日本をみる、新しい発見をしたときや、がんじがらめになっていたルールがもう自分には必要ないと思えたときにであう新鮮な喜び、自由な自分を見つけてほしいです。 たとえ思いつきでもやってみたいと思ったら最初の気持ちを大事にしてください。だめだったら帰ればいいんです。そして周りに反対する人がいる人は、自分を応援してくれる人と一緒にいてください。
現在はどのような活動をしてますか?
現在はSchool of Visual Arts のFine Arts専攻で3年生です。絵や立体造形もしますが、プログラミングからビデオまで、いろんな表現方法のクラスをとっています。ストリートからゴミを拾ってきたり、スーパーにいっておもしろいものを買いあさったりしています。Experimentation is encouraged. あとは学校のプログラムのお仕事で、日本の美大生に授業の通訳をしています。