Keisukeくん
2018年度
New York School of Interior Design
大学院 Interior Design インテリアデザイン科入学
私が留学を決意した理由は、「日本の満員電車に乗りたくないから、海外で働きたい」といった漠然としたなものであり、「この大学で勉強したい」や「アメリカのこの会社で働きたい」といった明確な理由があったわけではありませんでした。加えて、P.I Art Centerに来た時、私は、インテリアデザインに関する知識は何も持っていませんでした。しかし、P.Iで私は、Prattの教授から建築を、NYSID卒の方からインテリアデザインを学んでいたため、実際に自分が学びたいインテリアデザイン専攻でアメリカの大学を卒業し、デザイナーとして働いている方々から直接話を聞ける機会を得られたのは、自分の目標を明確なものにすることが出来ました。また、それらの授業はそれぞれ2〜5人と少人数であったため、先生との相談も非常にしやすい環境でした。授業では、自分の体の形から建築物を制作するコンセプチャルなものから、しっかりとコンセプトを決めてギャラリーの設計、Sketch Upでの3Dモデルの作成をする実践的なものまであり、また、ポートフォリオのコンセプトから構成、またどのような作品を入れるべきかなど細かい所までサポートしていただけたのも非常に助けになりました。
4月から12月の8か月間ポートフォリア制作の中で特に苦労したのは、勉強というものに対する日本とアメリカでの考え方の違いです。日本では、教えてもらったことをノートに書き、覚えることが大半ですが、アメリカでは教えてもらったことを理解し、それから自分なりの考え方で発展させ創造させられる授業、課題が大半です。つまり、0から1を考える、クリエイティビティを求められます。その日本語にしても理解が大変なことを英語で理解し、自分なりに発展させていく課題をこなすのは、私も非常に苦労しましたが、今後芸術の道を歩む人には必ず必要となるスキルなため、それを大学院に入る前にP.I. Art Centerで鍛えられたのは大きなアドバンテージとなりました。
2月に大学院に申請を出し、5月に合格通知を頂いた後、ひと段落はついたものの、正直アメリカの大学院での生活など今後のことについて多少の不安はありました。しかし、実力社会のアメリカで、自分が何を吸収出来るのか、どう成長出来るのかが楽しみで、ワクワクしている方が大きいかもしれません。ただ、NYにいるだけ、留学しただけで満足するのではではなく、個人としてのスキルが大切である事を、PIで実力のある方々と出会い気づかされたからです。もし留学へのやる気はあるが色々と不安を抱え、迷っているのであれば、私はとりあえずチャレンジしてみることを強くお勧めします。それが、自分の視野を広げ、結果的に成長させてくれるからです。