T.Yさん
国際アートサマーキャンプ (6週間)
Pratt (Pratt Institute)
2019年度 Interactive Arts学科入学
6週間キャンプお疲れ様でした。まず、今回のキャンプを終えて率直な感想を宜しくお願いします
徹底的にアートの経験を積める六週間でした。あらゆる分野(デッサン、ペインティング、立体造形など)の基礎を一から教えてもらい自分のアイディアを元に作品を仕上げていく。先生方の指導の元に理論と技術の双方をしっかり鍛えていき、アートで自分を表現できる力を養うことができました。アーティストを効率よく育成できる素晴らしいキャンプでした。
どのようにしてこの6週間キャンプを知りましたか?
私はもともとアメリカの大学に通っていたので、留学前からお世話になっている留学エージェント様を通じて御校を知りました。P.I. ART CENTERのホームページを確認したところ、アートの経験なしでも短期間でポートフォリオを完成できるプラグラムをもっていること。また多くのアート未経験の生徒をアメリカの名門美術学校に合格させている御校の実績を信頼して今回のキャンプに参加しました。
ポートフォリオ制作は初めてでしたか?また、6週間ポートフォリオ制作をしてみてどうでしたか?
初めての経験でした。キャンプが始まった時は何からすれば良いか解りませんでした。しかし先生方に的確な指針を示して頂き名門大学に合格できるポートフォリオの作り方を教わりました。「優れた絵が描ける」ことよりも「しっかりとしたアイディア」があること、一つの分野の作品群よりバラエティに富んだ作品群(素描、水彩画、造形物)の方が良いなどインパクトのあるポートフォリオを作るうえで重要なことを教えてくださいました。その為、様々なアート制作の経験でき大学入学前にしっかりとした基礎学習ができたと思います。
どの分野が一番楽しかったですか? また難しかった分野は何でしたか?
一番楽しかったのは水彩画です。また難しかったのも水彩画でした。複数の絵の具を混ぜて色を作るのですが、理想の色が出来なく何度も絵の具を混ぜてみたり出来た絵の色調がバラバラの為やり直しを何度もしました。また私は造形物も色をつけたので、キャンプの8割は筆と絵の具を扱っていました。当初は鉛筆でのデッサンを練習したいと思っていましたが気がつけば殆ど鉛筆は持っていませんでした。(笑)しかし筆で絵が描けることは鉛筆でも質の高い絵が描けるという事に気付きました。水彩画の課題が終わった後にデッサンの課題に取り組んだ際、思ったより鉛筆画が描けている事に驚きました。こういう発見もこのキャンプの楽しみだと思います。
キャンプ中の先生やスタッフ、TAのサポートはどうでしたか?
私たちが制作に没頭できるように最高の環境を用意してくれました。先生方は作品やアイディアに対して時に厳しく批判をし、良いものが出来れば褒めてくださいました。また日本人スタッフの方もキャンプ中に様子を見にきてくれましたので解らないことや海外での不慣れな生活でも不自由なく制作に集中できるとおもます。もし言葉や文化の壁が不安で海外でのアートでの挑戦に躊躇している方がいましたら、このキャンプは良いスタートになると思います。
休みの日などはどのように過ごしましたか?
制作に時間を費やしていました。私の作品は長い作業時間を要したので休みの日も制作部屋に籠っていました。生徒によっては午後から数時間のみ制作に来る人もいました。人によって時間の使い方は違いましたが、どの子も休日にも関わらず作品作りに取り組んでいました。他の方の熱気にも刺激されて私も制作が捗る夏でした。
6週間キャンプを終えて何か心境の変化などありましたか?
アート制作はエネルギーが必要な事だと痛感しました。また日々の勉強はアート制作にて必須項目だと気付きました。先生方は他のアーティストの作品もしっかり鑑賞することを強く推奨されました。自分の興味のあるテーマを扱っているアーティストの作品をみて刺激をうける。また自分が世間に伝えたいことを日頃からしっかりと書き留めておく。このような作業が自分の作品に説得性を持たせる事につながります。夏のキャンプの後、よりいっそう自分はアートを通じて何を伝えたいのか。自分の分野であるデジタルアートでどのようなメッセージを人々に伝えらえるか。よりいっそう塾考するようになりました。
最後に、これからの進路や目標などがありましたら、教えてください。
キャンプではアートの基礎を練習できましたがデジタルアートに必要なことはこれから大学で勉強していくことなので、卒業までにしっかりと技術を取得して自分の作品を十分に作ることのできる能力を養っていきたいです。